「よせっ!」
ジョミーは自分に伸し掛かってくる相手を睨み付ける。
「押し返せば?
 へなちょこって言われてたけどさ、
 ジョミーは一応”最強のミュウ”なんでしょ?」
両手首を掴まれ押し付けられ、
足の上に乗せられた足で体重を掛けられ
四肢を動かすことが出来ない。
力を使えば、押し返すことは可能だ。


けれど・・・。

「タキオン、いい加減にしろ!」
強い口調で叱りつける。
だが、タキオンは笑いを零した。
「トォニィはそれで引き下がっちゃうんだ」
ぐっと手首を押さえつける手に力を込める。
「でも、そんなんじゃ引き下がらないよ」
そして顔を寄せていく。
「タキオン!」
触れ合う直前の唇。
睨み付けるジョミー。
ふっ、とタキオンは力を抜いてジョミーの上から退く。
「なら、いいや」
そう呟くと、テレポートで姿を消した。





それなら、良いんだ。
怒っても、批難しても、拒絶しないでくれるなら・・・。
トォニィじゃないけど、
オレ達にはもう、貴方以外に残されていないのだから。








コメント***

唐突に書いてみたくなったタキジョミ。
タキオンの一人称が思い出せなくてとても困った・・・。