「ブルー・・・」
一度だけ呼ぶ声。
そして続いて声の主が姿を見せる。
すぐに誰とわかる思念と姿。
「どうしたんだいジョミー」
ジョミーは不思議そうな顔のブルーに歩み寄る。
ブルーから見えた顔は、とても悲しげなものだった。
「何か、あったのかい?」
心配になって訊ねる。
問いに、ジョミーはふるふると首を振る。
「では何故そんな悲しげな思いを抱いているんだい?」
返ってきた答えは予想外のものだった。
「これは、貴方が悲しいんです」
「ぼくが?」
ブルーの疑問の声に、ジョミーは確りと頷いた。
「貴方が、泣いているんです。・・・だからぼくはここへ来た」
「ぼくは泣いてはいないが?」
言いながらも、切なく、何処か嬉しそうだ。
「泣いていたのは、昔のぼくだよ。
・・・きみはぼくの心の奥で燻っている思いを受け止めてくれたんだね」
だがジョミーはその言葉に首を振る。
「昔、じゃない!」
「ジョミー・・・」
「昔じゃない!」
次々に、ジョミーの瞳から涙が溢れる。
「貴方は今でも泣いているんだ!」
「だから、ぼくは貴方に会いに来た。貴方を抱きしめに来ました」
「ジョミー」
「ソルジャーはぼくだ。貴方は・・・もう泣いてもいいんです・・・」
ジョミーはぎゅっとブルーを抱きしめた。
暖かい、温もりと心がブルーを包む。
ブルーは静に目を閉じて、それを抱きしめた。
「ありがとう・・・」
一人でチャットに入って暇だったので思わず書いた小話です。
ログ機能があったので引っ張りだしてみました。
日記だろうとチャットだろうと思いついた時に文が書ける環境に
こんなものをちょこちょこ残すのは危険ですね。
誰の目にも触れることなく消えていく可能性がかなり高い・・・。