「美しいと思えるのは、美しいと思える心があるからなんだよ」





「そして心があるから、醜いものもある。
 醜いというのは、見にくい、見がたいからそう思ってしまう」
「そうですね」
「青い地球は美しいと思えるかい?」
「はい」
「では赤いナスカは綺麗ではなかった?」
「綺麗です」
「赤も青も綺麗だと思えるんだよね」
「はい」
「では、青くない地球は美しくなかった?」
「え?」
「美しくはなかった?」
「・・・・分りません」
「何故?」
「ただ、どうしようもなく悲しかったから」
「そう」
「はい・・・」
「ああ、泣かないでおくれ」
「っ・・ぅ・・・」
「困ったな・・・」
「・すみ、ませ・・・」
「謝って欲しいわけではないのだけど・・・。
 じゃあ、今思いだしてみようか」
「・・・っ・・え?」
「今思いだして、青くない地球は美しくなかった?」
「・・・痛かった・・・でも」
「でも」
「けして醜くはなかった」
「うん」
「"青い地球"を思い描いていなければ・・・
 宇宙には沢山の色の惑星があったから・・・。
 あの色の惑星だって、あったから・・・」
「その惑星をみたとき、何を思った」
「綺麗だ、っておもいました。
 色々な色の大地があるんだって・・・」
「うんそうだね」
「あの・・・」
「本当の地球は青い、青くない地球は傷ついた姿。
 だから痛い・・・・。
 違うかな?」
「そうかも、知れないです」
「ではもう一度きくよ?
 きみが辿り着いた地球は美しくはなかった?」
「見難かった・・・けれど、あれがただの惑星なら
 あの色も、綺麗でした」
「そう」
「綺麗な色の、地球に辿り着きました・・・」
「ああ、また涙が・・・
 困ったな、泣かせるつもりは本当に無いのに・・・」
「いいんです、これは、悪い涙じゃないから・・・」
「そうか」
「はい」









「でも・・・」
「?」
「やはり、青い地球が良いです」
「それはきっとそれが本来の姿だからだね。
 飾られた姿も美しいが、本来の美しさは
 ありのままの姿が見せてくれるものだから・・・。
 人の心のようにね」
「こころ?」
「そう、こころ。
 人は、純粋なものがとても愛おしいのだよ。
 時には染めてみたくなったりするけれど
 結局、もとの純粋さを求めてしまうんだ」
「純粋・・・・」
「そう、それで最初に戻るけれど、
 美しいと思えるのも醜いと思えるのも心があるからなんだ」
「はい」
「だったら、見たくないと目を背けるのではなく
 見方を変えれば美しいと思ったほうが得だろう?」
「得って・・・」
「でもそうだろう?
 そんな心の方を大事にしたいとは思わないか?」
「思います・・・でも・・・」
「良いことしか見ないのはよくないけれど
 良いほうに考えるのは決して悪いことではない。
 地球は青かった。
 でも青くなかった。
 これはどうしようもない事実。
 だが青い地球が良かった。
 ではどうする?」
「青く、戻せば・・・いい?」
「そう、間違えたなら、間違えた事実に気付いたなら
 命はやり直せるんだ。
 その命が続くかぎり、取り返しがつかないなんて事はない。
 美しいと思える心があるなら、
 美しいものを求める心があるなら、
 その心があるかぎり、美しい姿は消えないから」
「・・・はい」
「うん、それでいい。
 はい」
「はいって・・・この手がなにか?」
「握り返して」
「はい・・・」
「もう片方も」
「はい・・・あの・・・」
「ほら」
「え?」
「自分の腕などより包める範囲が広いだろう」
「まあ」
「求める心は一つじゃない。
 こうして、沢山の手が繋がれば惑星だって包み込めるよ」
「・・・・みんなで、って事ですか?」
「皆の惑星だろう?
 誰かがこうして差し出された手を握ってくれれば、
 一人じゃ無理だと思うことでも、きっと・・・」
「でも・・・・・」
「綺麗事でも良いんだよ。
 だってそうだろう?
 綺麗なことなんだから・・・」
「あ・・・・」
「綺麗事を綺麗な言葉だけで無くせばいいんだ。
 現実にしてしまえばいい。
 その為の活力になるなら、いくらでも綺麗事を言うと良い」
「・・・青い、地球にしたい」







コメント***

これを日記に書いたとき、私は何が言いたかったんでしょうか。
まあ、とりあえず・・・人間前向きが良いよ・・・。
物事は捉え方で見え方が変わります。
ナスカのジョミーは綺麗なことを言っていました!
理想、は大抵綺麗なものです。
それを現実にしようとすることが大事なんです。
・・・みたいな?


・・・各国地球環境どうのこうの言っているくせに
結局利益と軍事の後に環境問題が来るんだ・・・。
地球は結局繋がってるのにー!
国境なんて所詮ヒトの境でしかないのに!!
でも現実に一人では無理なので、取り敢えず声に出して訴えてみましょう。
「ゴミの分別位しろー!」(笑)